きずの手当て正しくできていますか？

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きずの手当て正しくできていますか？

夏場は薄着になり肌を露出する機会が多くなります。うっかり転んでけがをしてしまったり、知らぬ間にどこかを擦ってしまった、という場合も他の季節に比べて洋服で守られている部分が薄手になるので、きずができてしまいがちです。

皆さんはきずの手当てはどのようにしていますでしょうか？以前は「消毒をしてよく乾かす」、「消毒をして、薬を塗りガーゼをあてておく」といった方法が一般的でした。

しかし近年では、ガーゼによる被覆では、きずの表面を乾燥させてしまうことがあることや、ガーゼ交換に伴い治りかけていた組織を傷つけてしまうことがあり、かえってきずの治りが遅くなり、傷痕も残りやすくなってしまうという考え方が一般化してきています。きずを早くきれいに治すために、傷口から出てくる体液を保持し、きずを治すのに適した潤った環境をつくりましょう。

-正しいきずの手当てのしかた-

１．洗浄

傷口を流水でよく洗い、汚れや異物を除去します。特に、泥やゴミなどが付着している場合は、徹底的に洗い流しましょう。

2. 止血

出血している場合は、清潔なガーゼやタオルなどで傷口を押さえ、圧迫止血を行います。手足の場合、心臓より高い位置にすると止血しやすいです。

3. 保護

傷口を保護するために、絆創膏やガーゼで覆います。特に擦り傷の場合は、傷口が乾燥しないように湿らせておく湿潤療法をおすすめします。

　消毒薬を使う必要はありません。人間はもともと自己治癒力をもっており、自ら修復しようとする働きがおこります。消毒は再生しようとする細胞を壊してしまうと考えられています。ただしこれは一般論であり、細菌感染を起こしているような場合は、消毒液を使用するケースもございますので、基本的には病院を受診し、正しい対処法を聞いていただくのが一番です。